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SDGs: 「海の豊さを守ろう」-アパレル業界ができること

引用:日本SDGs協会 日本SDGs協会 (japansdgs.net)

SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されています。全世界のすべての人が幸せになるために作られた17の目標の中から、今回は「海の豊さを守ろう」に焦点を当てていきたいと思います。

「海の豊かさを守ろう」

「海の豊さを守ろう」が目標にあげられた理由

海洋プラスチック問題

SDGsの中に挙げられている目標の一つに「海の豊さを守ろう」があります。この目標ができた背景としては、年間でペットボトルやビニール袋などのプラスチックゴミが年間で800万トン流れ出ていることがあげられます。このまま海洋ゴミが増え続ければ、2050年には魚の数より、ゴミの数の方が多くなると分析されています。世界で生産されるプラスチック生産量は、1964年から2014年のたった50年の間で20倍以上に増加しており、プラスチックは自然に土に還ることはなく、残留し続ける原料です。つまり、流れ出たプラスチックゴミはいつまでも地球上に残留し続けるのです。

また、プラスチックゴミは、生態系に大きく影響を与えているのです。ウミガメやサメなどの魚の中から、海洋プラスチックゴミが発見されたと報告されるケースがありました。

マイクロプラスチック問題

マイクロプラスチックとはその中でもさらに5mm以下からナノサイズまでのとても小さなプラスチックのことを指します。海に漂ううちにプラスチックがどんどん削れて小さくなっていきます。ナノサイズにまで小さくなったマイクロプラスチックは、波に流されやすく、海の汚染を広げ、そして蓄積されてきます。マイクロプラスチックを誤って海洋生物が食べてしまうと、炎症反応や摂食障害などを発症する可能性があると言われています。また食物連鎖により、マイクロプラスチックを摂取した小魚が、中型や大型の魚に食べられることにより、海洋生物全体で有害なマイクロプラスチックが蓄積される可能性があります。

サンゴ礁の絶滅危機

サンゴ礁と言えば、キレイで透き通った海に生息します。鮮やかで美しいサンゴ礁が、今絶滅の危機に瀕していると言われています。地球温暖化による水温上昇、二酸化炭素排出量が増えたことによる海の酸化現象により、サンゴ礁は鮮やかさを失い、白化していっているのです。サンゴ礁には、共生といって、種の生物が緊密な結びつきを保ちながら一緒に生活を共にしている魚や藻がいます。それらの住処がなくなることで、海の生態系は大きく乱れて、他の海洋生物の絶滅にも繋がるでしょう。

水産資源の減少

海洋汚染だけではなく、水産資源の保存も重要です。魚の乱獲などにより、水産資源の減少も報告されています。このまま乱獲が続くと、魚はどんどん減り、食卓に魚が消える日が来るかもしれません。乱獲を避け、適正な漁のタイミングや漁獲量をコントロールする必要があります。

海洋汚染にアパレル業界ができること

脱プラスチック

プラスチック製品をゴミに出さないためにも、ポリエステルなどのプラスチック原料となる繊維の使用量を減らす必要があります。安価で安いポリエステルですが、その生産量はどんどん増え、さらにファストファッション化により短期スパンで洋服は入れ替わり、不要な在庫や服は簡単に捨てられるようになりました。今後は、買い替えのタイミングをできるだけ伸ばし、いいものを買うスローダウン思考も大切です。

また、そもそもの原料を石油由来の合成繊維から、コットンなどの天然繊維に変えることも効果的です。

リサイクルポリエステルの使用

使用済みのペットボトルなどを回収して、分別、不純物を除去しながら原料までケミカル処理などで戻して、再度生成することで、廃棄予定のペットボトルを再利用することができます。ペットボトルをペットボトルに再利用することはもちろん、廃棄ペットボトルからリサイクルポリエステルの糸を生成することで、衣料品への展開も可能です。

再生ポリエステルのポストコンシューマーで有名な「REPREVE®」は、すでに100億本ものペットボトルのリサイクルを成功させています。REPREVE®は使用済みのペットボトルなどのリサイクル素材から作られたリサイクル繊維のブランド名で、アメリカのUnifi社が商標登録をしています。

陸地でのペットボトル回収以外にも、海辺や海で廃棄されているペットボトルを回収して糸へと再生する取り組みも行っています。海洋汚染の改善に力を入れ、ペットボトルリサイクルのパイオニアとして、リサイクルマーケットをリードしてきています。NIKEやGAP、PATAGONIAなど数ある有名企業と提供をしています。製品には、「REPREVE®」のタグを付けることもできるので、消費者にもリサイクルポリエステルであることが目に見えて分かりやすいこともメリットです。環境改善に取り組む企業の製品を購入することで、購買者を環境対策に一役買ったような気持ちにさせてくれます。

生分解性ポリエステル

ポリエステルは石油由来の繊維で、分解されることがないため、地球上に蓄積され続けることが大きな問題として取り上がっています。そんなポリエステルに生分解性を促進するケミカルやバイオ由来成分を加えることで、生分解性を持ったポリエステル繊維を生み出すことができます。これにより、微生物の働きによって分解され、土に還ることで残留しない素材として環境負荷を減らすことができます。

漁網リサイクルナイロンの使用

漁網を使ったリサイクルナイロンも海洋ゴミを減らすとして注目を浴びています。ナイロンは強度が強いことから、漁業で使用される網に使用されています。漁網は取り換えるスパンが速く廃棄されるペースが速いのです。この漁網を使用して作られるのが、ポストコンシューマー型の再生ナイロンです。ペットボトルなどのプラスチック製品を回収して作られる再生ポリエステルと比較すると、ナイロンの供給量は少ないため、回収できる原料自体も多くありません。ポストコンシューマー型のナイロンは流通量が少なく、安定的に生産している業者は限られています。漁網ナイロンのパイオニア的な存在としては、AQUAFIL社の開発した「ECONYL®」が有名です。

注目の漁網再生ナイロンやペットボトル繊維とは? (再生ナイロン・再生ポリエステル) 欧米諸国を筆頭に、世界中でサステイナブルな商品つくりが活発化しています。 アパレル業界でも、その動きは日々促進されていま...

まとめ

POINT

「海の豊さを守ろう」が目標にあげられた理由

  • 海洋プラスチック問題
  • マイクロプラスチック問題
  • サンゴ礁の絶滅危機
  • 水産資源の減少

海洋汚染にアパレル業界ができること

  • 脱プラスチック
  • リサイクルポリエステルの使用
  • 生分解性ポリエステル
  • 漁網リサイクルナイロンの使用

海洋汚染は、現在大きな問題の一つまでに発展しています。

海洋汚染だけに留まらず、生態系破壊にも繋がります。汚染されたゴミを取り込んだ魚を私たちが食べてしまうことで、人体への悪影響も懸念にあげられます。生産者と消費者が一丸となって、海の豊かさを守っていきましょう。

SDGsとは?アパレル業界におけるSDGsへの取り組みって何ができる? SDGsとは SDGsとは? SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略...

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