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飾り糸とは?特徴や種類とは?

華やかな生地って見るだけで気分が上がりませんか?

装飾が付いていたり、他の生地とは一味違う癖やインパクトのある生地は、おしゃれ度を上げてくれます。そんな華やかな生地に欠かせないのは、「飾り糸」です。

今回は「飾り糸」について紹介したいと思います。

飾り糸とは?

飾り糸

飾り糸とは、外観や撚り方などに趣向を凝らした装飾用の撚り糸です。「意匠撚糸(いしょうねんし)」や「ファンシーヤーン」とも呼ばれています。見た目にインパクトのある糸で、さまざまな工夫と加工が施されて作られています。装飾的な外観を持った糸で、その種類は数えきれないほど存在しています。

飾り糸の作り方はさまざまな方法があります。「撚糸技術を用いる製法」、「紡績技術を用いる製法」、「紡績と撚糸の両方を用いて作られる製法」、「二次加工で糸に加工する製法」などさまざまな製法を駆使して飾り糸が作られています。

飾り糸の種類

飾り糸とはどのような糸があるのでしょうか?数えきれないほどの種類がある中から、いくつか紹介したいと思います。

スラブヤーン

スラブヤーンは、糸の太さが不均一で変化のある糸です。節糸の一種で、紡糸段階でしっかりと撚りをかけて細くした部分と、わざと撚りを甘くして太く節のようになった部分の混ざった糸です。太さが異なる糸がランダムにでることで、生地の見た目にアクセントを加えてくれます。生地の表面に凹凸ができてテクスチャーの変化が出ることから、面白い手触りになります。

スラブヤーンをベース生地の糸の色と変えることで、よりスラブヤーンの存在感を際立たせてくれるでしょう。

節の部分は、甘撚りとなり凹凸があることから、引っかかりやすくなります。節部分から引っかかって糸切れする可能性があるので、注意が必要です。

ネップヤーン

ネップヤーンは、スラブヤーンとも似ていて、糸の中に粒のような隆起がある糸です。スラブと同様に節が糸に中にあるのですが、スラブの方がなだらかに糸の太さが変わりますが、ネップヤーンの場合は節の隆起がはっきりしています。繊維の節を糸の製造段階で撚り込んで作ります。

ネップヤーンの中には、カラフルな色に染められたカラーネップヤーンもあります。見た目が一気に華やかで目を引く存在となりますよね。普通の生地にもネップヤーンやカラーネップヤーンを使うだけで一気にインパクトのある生地になります。

ネップヤーンは強い摩擦や洗濯などで脱落してしまう可能性があるので、強い刺激には注意しましょう。

杢糸(もくいと)

杢糸とは、2種類または3種類の異なるの糸を撚り合わせて作った糸です。英語では、「grandrelle yarn」または「mottle yarn」と呼びます。杢糸のムラの出し方は、大きく2種類あります。それは、異なる色の先染め糸を使って撚り合わせる方法と、太さや素材などを変えた異なる糸を複数使って作る方法です。

複数の色で撚り合わせた糸は、まだらで霜降りのような見た目の糸に仕上がります。そのため、「霜降り糸」とも呼ばれます。霜降り糸は、メランジっぽい見た目となり、色の変化や奥行きを感じられる見た目に仕上がります。同じ系統の色で撚り合わせた杢糸の場合は、まとまり感のある落ち着いた印象になります。系統の違い糸で撚り合わせた場合は、目を引くような印象的な生地に仕上がります。

ラメ糸

見た目を一気に華やかにインパクトのある印象に仕上げてくれる「ラメ糸」。他の糸にはない煌びやかな光沢感から、目に留まる存在感のある糸です。本来は、金箔や銀箔を混ぜた撚糸を意味していたようですが、現在では、金銀を含む金属箔を施した糸全般を指すようになっています。金箔や銀箔を混ぜて作られるより、和紙やポリエステルフィルムなどの素材の上に、色付きのアルミニウムを真空蒸着させて細かく糸状にスリットして作られる製法が大量生産しやすく一般的な方法となっています。

ラメ糸は、太さや硬さ、光沢感や糸の色など多種多様な種類の糸が売り出されています。全体がラメで覆われた糸から、部分的にラメが混じっているラメ混糸など種類は数えきれないほどあります。アルミニウム箔や撚糸法によって、ラメの見え方は変わります。

華やかな見た目になることから、ウェディングドレスやパーティードレス、舞台衣装などの装飾品や刺繍糸として使用される機会が多いです。

モール糸

モール糸とは、芯となる糸に羊毛や絹糸を巻きつけて毛羽立たせた糸を指します。英語では、「Chenille yarn(シェニールヤーン)」と呼び、シェニールはフランス語源から来ていて、“毛虫”を指す言葉です。毛虫のようにふわふわした見た目から名づけられています。光沢感のある糸に、ふんわり丸々するように芯糸に巻き付けてあるので、見た目も可愛らしく触り心地も気持ちがいい糸です。他の糸と組み合わせることで、複雑性の増す触り心地や見た目を作ることができます。

衣料品はもちろん、カーテンやインテリアの装飾品としても使用されている飾り糸です。

リングヤーン

リングヤーンは、小さなループが連続して続いている糸です。撚糸技術を駆使してループを作っていきます。リングヤーンは、芯糸よりも多く弛糸を出して芯糸に絡みつかせます。小さなループが糸の表面に出ることで、やわらかでふんわりとした印象の生地に仕上がります。細かなループがタオルのような手触りと見た目になります。部分使いで見た目の華やかさを足したり、全体的に使用して風合いをよくするために使うなど用途はたくさんあります。

蓄光糸

蓄光とは、光を蓄えて、可視光として放出する性質です。蓄光糸とは、蓄光顔料が含まれた糸で、蓄えた光を放出することかができ、暗闇でも蓄えた光を放出して明るく照らしてくれる糸です。蓄光と蛍光は似ているように思う方もいるかもしれませんが、蛍光はブラックライトなどの光に反応して光ってみえる性質のため、光を蓄える蓄光とは異なります。

夜に出かける時に着るタウンユースの服から、野外スポーツなどには、一際目立つ存在になるでしょう。暗闇でも車から目に留まりやすくなるので、事故を防ぐことにも役立ちます。

まとめ

POINT

飾り糸

  • 外観や撚り方などに趣向を凝らした装飾用の撚り糸起毛加工の種類
  • 別名:意匠撚糸、ファンシーヤーン

飾り糸の種類

  • スラブヤーン
  • ネップヤーン
  • 杢糸(もくいと)
  • ラメ糸
  • モール糸
  • リングヤーン
  • 蓄光糸

飾り糸は、生地にアクセントを与えてくれる重要な役割を担っています。華やかな見た目はもちろんのこと、テクスチャーに変化を加える要素としても使用することができます。個性的な生地を作るには、欠かせない飾り糸に興味を持っていただける機会となったら幸いです。

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