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「ギザコットン」とは?特徴や種類とは?

過去にもいくつかご紹介してきたコットンシリーズ

今年頭ごろから、中国のウイグル自治区で栽培された「新疆綿」の使用を控える動きが進みました。その影響で、新疆綿の置き換えとして、さまざまなコットンに注目されています。

今回は、コットンの中でも「ギザコットン」という品種にフォーカスしてみました。業界の方は、GIZA綿と呼ぶ方のほうが多いかもしれません。

「ギザコットン」とは?

「ギザコットン」とは?

ギザコットンは、コットンの中でも有名な品種のため、聞いたことがある方もいるかもしれません。 ギザコットンは、エジプト綿の中の品種で、エジプト綿は、世界三大コットンとして知られています。 ギザコットンは、エジプト綿の中でも、代表格として知られ、希少性がとても高い綿です。

ピラミッドで有名なエジプトの北部にあるナイル川流域にあるギザ地方で作られる綿花です。 ギザコットンの繊維長は、「長繊維綿(繊維長28mm以上)」に該当し、種類によっては、長繊維綿の中でも特に長い繊維長を持つ「超長綿(繊維長35mm以上)」に値するコットンもあります。コットンは、一般的に繊維長が長いほど、高級品として扱われますが、 ギザコットン も貴重で高級なコットンとして知られています。

ギザコットンは、「Cotton Egypt Association (CEA)」によって管理されているエジプトの綿の商標ライセンスを取得しています。CEAは、高級なエジプト綿とラベル付けされたすべてのアイテムが、本当の取引であることを保証することを目的としている団体です。クリアなサプライチェーンのために、品質保証された製品は消費者にとって安心して購入することができます。

<CEA認証ロゴ>

「 ギザコットン」の歴史

(ムハンマド・アリ・パシャ)
引用:Muhammad Ali of Egypt – Wikipedia

ギザコットンの誕生のきっかけは、1819年に遡ります。フランスの繊維技術者であったルイ・アレクシス・ジュメルが、当時オスマン帝国の属州エジプトの支配者であったムハンマド・アリ・パシャにコットン栽培の話を持ち掛けたことがきっかけとなりました。ジュメルは、エジプトのカイロにあるトルコの将校マホベイが有する庭で発見されたエチオピア品種の綿が、エジプトの農業生産の革命をもたらすだろうと栽培を説得したのです。

1820年には俵3つ分しか収穫できませんでしたが、3年後の1823年には、生産量は10,000トンにまで上がりました。このころからさらなる品質改善を求めて、新しい種子や栽培方法の改善が見直されました。

そして、今の ギザコットンで知られるギザ地域での栽培は、1827年のことです。ムハンマド・アリが、海島綿を輸入して、ギザ地域で栽培を試したところ、今までにない最高品質ができたとして、 ギザコットンの栽培を成功させました。ナイル川沿いの肥沃な土と適度な湿度が、上質な綿花を育てる条件に一致しているとして、 ギザコットンの栽培が繁栄しました。

「 ギザコットン」の特徴

貴重で高級な ギザコットンですが、どのような特徴があるのでしょうか?

ギザコットンの特徴としてまず挙げられるのは、「とろりとしたしなやかな風合い」です。 ギザコットンは、綿ロウ成分と言われる植物性の油脂を豊富に含んでいます。その油脂のおかげで、とろみのある滑らかで、カシミヤのような風合いに仕上がります。

そして、 ギザコットンは軽くて耐久性にも優れています。繊維長が長く均質で、さらに細い繊維のため、軽いながらも強度が強いことで知られています。そして、光沢感が美しいことでも有名で、「白いゴールド」などと呼ばれることもあります。

ギザコットン は、水分の吸収にも優れています。水分を含み、保持する力もあるため、染色性にも長けています。この水分保持性を活かして、高級タオルや寝具などにも使用されています。

  • シルクのような滑らかな肌触り
  • 繊維長が細く長くて軽い
  • 強度が高い
  • 美しい光沢
  • 優れた吸収性

ギザコットンの種類はどんなものがあるの?

ギザコットンの中でも、これまで数多くの品種が開発されてきました。 ギザコットンの品種は、開発された順番に、「GIZA1」、「GIZA2」…と名付けられ、今では「GIZA96」まで開発されています。

GIZA45

引用:GIZA 45 – Giza Cotton

ギザコットンの中でも、最高傑作とも言われているのが、「GIZA45」です。GIZA45は、「Queen of the Egyptian Cotton(エジプト綿の女王)」とも呼ばれているほどで、繊維長が36mmの超長綿で、とても細い繊維であることが特徴です。カシミヤの1/3以下の細さとも言われ、非常に柔らかく滑らかな手触りである最高品質のコットンです。

GIZA45はすべて手作業で摘み取られ、不純物などを取り除きながら丁寧に綿花を採取されることで、繊維が傷つかずに収穫することができます。通常のコットン収穫は機械で行われ、除菌剤などの化学薬品が使われますが、GIZA45ではこのような薬品も使用していません。そして、丁寧に採取したコットンは、空中に高々と何度も放り投げる「ファラファラ」という伝統的な工程を通り、手間暇をかけて丹念に生産されています。

GIZA45は、世界中で栽培されている綿花のうち、0.001%しか採れないとても貴重なコットンです。さらに、近年の気候変動の影響を受けて、出荷数量は減少しているので、さらに希少価値が上がっています。

GIZA45以外にも、「GIZA87」や「GIZA93」は、超長綿で繊維長が長く、最高品質にランク付けされています。これらの栽培には、ナイルデルタの北東に位置する限定的な地域で栽培されています。コットン栽培に重要な気候と、完璧な湿度環境により、質の高いコットン栽培に適しています。毎年温度の穏やかな4月に種を植えられ、綿繊維の形成に影響する7月8月頃は気候が安定しているため、細く長くて強い繊維へと成長します。9月頃に状態を見極めながら収穫されるので、均一の質の高さをキープします。

まとめ

POINT

ギザコットン

  • 世界三大コットンの一つで、エジプトで栽培される長繊維綿
  • ナイル川流域のギザ地方で栽培されるコットン

ギザコットンの特徴

  • シルクのような滑らかな肌触り
  • 繊維長が細く長くて軽い
  • 強度が高い
  • 美しい光沢
  • 優れた吸収性

ギザコットンの種類

  • 限定開発順に番号がつけられ、現在96種開発済
  • GIZA45: Queen of the Egyptian Cotton


コットンと一括りにしても、たくさんの品種が今まで開発されています。実際に、GIZA綿だけでも96種類も開発されていて、それぞれに特徴があります。今回もまた、コットンの奥深さを改めて知ることができました。

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