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ジャカードってどんな生地?由来や特徴とは?

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ジャカード生地ってご存知でしょうか?

あまり名前は聞きなれないかもしれませんが、実は身の回りに結構ありふれている、ポピュラーな生地の一つです。今回は奥深くて品のある ジャカード織について、追及してみました。

ジャカード生地とは?

ジャカード織

ジャカード織とは、織技術でプリントのようなデザイン性のある柄を再現した生地のことを指します。織物の組織を変えながら柄を作るので、プリントにはない立体感が生まれます。立体感としっかりした厚みがあるため、上品で高級感のある見た目に仕上がります。アパレルファッションはもちろん、家具やカーテンなどにもよく使用されています。高級カーテンの取扱店にいくと、これぞジャカードといったような生地をたくさんみかけることができるほど、その見た目は高級感あふれる生地なんです。

同じく織物で柄や模様を作るドビー織もありますが、 ジャカード織機で作る方が、より細かく繊細な柄だしをすることができます。また、ドビー織は大きな柄を作ることはできないなどの制限があるため、ジャカード織の方が、自由度が高く、さまざまな柄だしに対応します。

ジャカード織の歴史と由来

織物で柄を表現するため、複雑で難度の高い生地ではあるものの、 ジャカード織は実は歴史のある織物の一つなのです。 ジャカード織の由来は、フランスの発明家ジョゼフ・マリー・ジャカールが生み出したジャカード織機から来ています。正しくは「ジャカード(Jacquard)織り」ですが、発音のしやすさから、”カ”が濁って”ガ“と変化し、「ジャガード」と呼んでいる人も多いです。

ジャカード織機は1801年に開発され、以降ジャカード織が浸透してきました。それまでは、柄物の織物を作るには、2人以上の人手が必要で、糸を上下させながら織っていたので、人手と時間がかかっていました。ジャカード織機が開発されてからは、1人でも織ることができ、広く浸透するようになりました。

ジャカードの織りができるまで、紋紙とは?

 紋紙

机の上に置かれたベンチ

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ジャカード生地の製作には欠かせないのが、「紋紙(もんがみ)」です。紋紙は、織物組織のデザイン柄を織るために用いられる型紙で、プリントでいうところの「版」にあたります。紋紙は、段ボールのような厚紙で、そこに穴をあけます。この穴は、織機がどの糸を通すかを示すもので、これにより織機が紋紙に従って動き、組織で模様が出来上がります。穴が一つでも間違っていると、デザインが変わってしまうほど影響を与えるので、紋紙はとても重要な役割を担っています。

ジャカード織機の開発当初は、紋紙も手作業で作られていましたが、最近では紋紙が電子データ化されるまでに進化しています。ダイレクトジャカードや電子ジャカードという設備を使って、電子データから紋意匠図を作成し、生地を織る事ができるようになりました。電子織機の場合は、紋紙が不要になり、機おろしなどの作業の度に紋紙をつけたり、外したりする手間が省けました。

紋紙のデザインは、紋紙デザイナーや設計士によって作られ、紋紙への穴開け作業は、「紋切屋(もんきりや)」と呼ばれる専門の職人さんに製作されます。電子データへの移行が進んでいる中、紋紙の作成が不要となったため、紋切屋の職人さんは減っていることが現状です。

 紋紙デザイン

紋紙作成に欠かせないのが、設計士や紋意匠と呼ばれるデザイナーです。紋紙のデザイン起こしをして、イメージを形にする仕事です。図案作成から織物ができるまでは、だいたい下記の要領で行われます。

  1. 図案起こし
  2. 経糸と緯糸の設計
  3. 織物データの作成
  4. 紋紙作成
  5. 試し織・修正等
  6. 本番

ジャカード織ができるまで、ここまでの工程があります。ジャカード織の上品で繊細さは、これらの緻密な作業工程によって出来上がるのです。

①の図案の起こしは、お客さんの写真やイメージ画像などを基に図案作成する場合と、デザイナーさん自身がデザインして提案することもあります。イメージを形にするには、経験と知識に加えて、感覚も重要です。デザインはパソコンで専用ソフトを使用して、構図が作られます。

そして、②の経糸と緯糸の設計で、糸選定がされ、商品の最終仕上がりに大きく影響を与える作業の一つです。糸本数や密度を設定して、幅などの基本的な性量を決めていきます。③織物データの作成で、糸の飛ばし方や柄の大きさなどのデザインが作成されます。デザインばかりを重視し過ぎると、糸抜けやほつれ、耐久性の弱い生地になる可能性があるので、大切な過程になります。デザイン完成後、④紋紙が作られます。試し織で問題がなければ、ようやく織りに仕掛かることができます。長く大変な工程です。

ジャカード生地の特徴

ジャカードの魅力といえば立体感と深みのある柄模様です。経糸と緯糸を不規則に織ることで、他の織り方では表現できない繊細で味のある柄を生み出せます。また、経糸や緯糸の糸種を変えたり、先染めの糸を使用することで、質感や色味も調節することができます。

経糸と緯糸の太さを変えると、同じ糸で作ったジャカード織よりも、より一層柄の立体感が際立ちます。

毛足の長い糸を使用することで、柄の見え方が変わったりと、ジャカード織には無限大のデザインの幅と自由度があります。また、糸のラスター(光沢感)を経糸と緯糸で質感や見え方に奥行きが生まれます。

一例である下記の写真の生地のような3D組織や、立体感と肉厚のある生地は、フラットプリントにはなかなか出せない魅力ではないでしょうか?

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ジャカード織の魅力はたくさんありますが、デメリットとして挙げられるのは、やはり価格です。基本組織であるタフタやツイル、サテンなどに比べて、ジャカードはそれら全てを組み合わせる複雑で難しい織り方であり、デザインの柄起こしからなるため、どうしても時間と手間がかかってしまいます。デザインを起こすためには、デザイナーが必要であったりと、他の生地と比べて技術も必要となります。

また、一般の人がジャカード生地を一から作ることも難しいでしょう。ジャカード生地は、ジャカード織機のある工場と、デザイナーの方がいないと作れないため、どこの工場でもできるというわけではありません。そのため、なかなか個人で直接ジャカード工場と話し合って生地を製作することは容易ではありません。

まとめ

POINT

ジャガード織は織技術でプリントのような柄を出した生地

  • 1801年ジョゼフ・マリー・ジャカールがジャガード織機を発明し、これが名前の由来
  • 繊細で自由度の高いデザインを再現できる織り方

ジャガード織ができるまで

  • 紋紙作成(図案起こし)
  • 経糸と緯糸の設計
  • 織物データの作成
  • 紋紙作成
  • 試し織・修正等
  • 本番

ジャガード織の特徴

  • 立体感と肉厚で高級感
  • 無限のデザイン

ジャカード生地の魅力は伝わりましたか?何万通りにも見せ方を変えてくれるジャカード生地でのモノつくりに挑戦してみてはいかがでしょうか

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