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テキスタイリング(TEXTILING)の勧め「MetotE・目と手」

2022年春市場に見るPremiereVision23S/Sの予測⑴ MetotE 22(東京ウィンドゥディスプレイ)

テキスタイリング(TEXTILING)の勧め 「MetotE・目と手」連載第22回の記事をお届けします。
「MetotE・目と手」とは。詳しくはご挨拶をご覧ください。

テキスタイリング(TEXTILING)の勧め 「MetotE・目と手」 ご挨拶 素材と色と形を目で見、手で触れる  素材は洋服の原点です。 一般的に素材は「ファブリック」「テキスタイル」「ニット」「マテ...

22年の春はコロナとのたたきが3年目に入り、私たちの日常に突然飛び込んできたロシアとウクライナの争いが世界中を震撼させるという前代未聞のニュースからスタートしました。それでも花は美しく咲き、季節は間違いなく進んでいきます。

先のPV展では2023 S/Sに向けて沢山の分かりやすい方向性が示されました。

新しい課題でもあるジェンダーレス、より深く浸透しつつあるサスティナブルという考え方、自然との取り組みなどのテーマは尽きることなくますます大きな意味を持って日々の生活の中心にいます。

デジタル化が進む中でフィジカルやアナログといった人間の本能ともいえる生態学的な行動や考え方、感動や怒り、悲しみが再び私たちに沢山の課題を示すようになりました。PV展で示されたキーワードを市場で見つけることは、「トレンドかも!」と思わせてくれたり、デザイナーのクリエーションに感動を覚えます。

例年より早く桜が満開になり、花が咲き乱れ、中止になっていた諸行事が再開し始めた4月に早く戦地の人々に平和が訪れるように祈るばかりです。

東京の市場の中での小さな気づきとPVトレンドの整合性のようなものをご紹介します。

ジェンダーレスな装い

         

このところ世界的ムーヴメントになったLGBT問題は日本でも報道の機会も増え少しずつ身近な課題となりつつある。洋服を中心としたファッションの世界では、男性の自由なデザインや着こなしは市場を刺激し楽しませてくれる。
「マニッシュ」なレディスウエアは長い歴史を持ち、スポーツウエアでは男女の差はほとんど見当たらない。色や機能素材では全くフラットであり、今「ジェンダーレス」は最も注目されている市場でもある。60年代に男性が女性のように自由に色を選び、着飾ることに挑戦した「ピーコック革命」は50年の年月を経て本当の性差問題へと進展し、社会に受け入れられようとしている。

男性の美しい着飾り

    

2022年3月から4月にかけて「男が美しく着飾る」ウィンドウを見つけワクワクしました!
PVの提案には色、光り、モチーフなど大胆でありながら優雅なファブリックがメンズレディスに共通して数多く見られます。

優雅な軽装

エコやナチュラルの表現にも変化が感じられ、ベージュ、生成り、グリーン、ブルー、茶、黒といったレディスウエアと同様の色使いや自然で柔らかなデザイン、優しさやくつろぎが感じられます。

アウター系

          

北川美智子
慶応義塾大学文学部図書館情報学科卒 旭化成、三景サンテキスタイル、レナウン、三陽商会、伊勢丹研究所を経て独立。 原糸メーカー、繊維商社、テキスタイルやニットのファクトリーと素材開発、アパレルと 商品企画、販売戦略を行う。プルミエルビジョンなどの大型展示会で素材やアパレル 商品買い付けの経験の後、30年にわたりPV情報をまとめ発信。 1995年から2011年まで多摩美術大学にて非常勤講師として「テキスタイルデザインマ ネージメント」に携わる。若者に何を伝えたいかを考える、若者が何をどのように感じて いるかを知る機会に恵まれたことは大きい。 現在は世界のファッショントレンド情報を把握し、目の前にある消費者と店頭との間に 何があるかを探り、目で見て頭で考え、手で触れて心で感じ先を読みたいと考えている。

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