テキスタイリング(TEXTILING)の勧め 「MetotE・目と手」第39回の連載記事をお届けします。
「MetotE・目と手」とは。詳しくはご挨拶をご覧ください。

新年があっという間に過ぎ、節分までの寒中は“冬の名残りを惜しみつつ春を待つ”の心境ですが、街には期待通りに人出がもどり活気が出てきたように思います。暖かくてホッとする日々と北風が吹き曇った日は震えるほどの寒さが身に沁みました。
昨年暮れから新年にかけての新春から立春を待つ間の店頭の表情は例年とは少し違い、店やブランドの思い思いの春色の表現がありました。
ナチュラルやミニマルの雰囲気の中で目立ったのは黒。強い主張を持ち、ストリクトでどこか完璧さを漂わせる黒はラグジュアリーブランドでも、スポーツでも見られます。









同様に素材を際立たせる白も目立ちました。少し厚めの高密度の合繊からベルベットタイプ、白のウラ毛やナイロンオックスなどのカジュアルウエアにも白は新鮮なインパクトを与えています。
そして華やかさや豪華さを感じさせる赤。配色にもモチーフにも使われて力強い存在感を示しています。
春のパステルの合間にこの3色が今春のメリハリを伝えているかのようです。

















北川美智子
慶応義塾大学文学部図書館情報学科卒 旭化成、三景サンテキスタイル、レナウン、三陽商会、伊勢丹研究所を経て独立。 原糸メーカー、繊維商社、テキスタイルやニットのファクトリーと素材開発、アパレルと 商品企画、販売戦略を行う。プルミエルビジョンなどの大型展示会で素材やアパレル 商品買い付けの経験の後、30年にわたりPV情報をまとめ発信。 1995年から2011年まで多摩美術大学にて非常勤講師として「テキスタイルデザインマ ネージメント」に携わる。若者に何を伝えたいかを考える、若者が何をどのように感じて いるかを知る機会に恵まれたことは大きい。 現在は世界のファッショントレンド情報を把握し、目の前にある消費者と店頭との間に 何があるかを探り、目で見て頭で考え、手で触れて心で感じ先を読みたいと考えている。
日本が誇る生地産地の機屋、ニッターなどのテキスタイルメーカーから生地を仕入れられます。
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