テキスタイリング(TEXTILING)の勧め 「MetotE・目と手」第35回の連載記事をお届けします。
「MetotE・目と手」とは。詳しくはご挨拶をご覧ください。

前半は社会的課題でもある「サスティナブル」についてテキスタイルの立場からも改めて考えることを提案してJFWでの取り組みをご紹介しました。
https://blog.tunageru.com/textiling-metote/jfw-japan-creation-2023-premium-textile-japan-2023aw-1-metote-34/今回はシーズンのトレンドと出展素材の様子をまとめました。
出展各社の様子は www.japancreation.comおよびwww.ptjapan.comよりご確認ください。
JFW 2023AW トレンド
「タイムレスな時代への創造」
―かつてない速さで時代が変わっていく。世の中の仕組みも更新され未来に向かって時代の創造のために幸せを求めて邁進しよう―と三つのテーマが設けられました。
いきもの×サイエンス (Creatures ×Science)
自然の象徴でもある生き物と日々進化する科学を安全と思いやりを込めて融合させ未来への希望とエネルギーに繋げていく。
カラーは荒々しくも繊細で神秘的。グレー味がかった寒色系のブルーやパープルが象徴的。






デザイン×むげん (Design × Infinity)
想像力を刺激し新たな発想を得る。時を越えて人の心を動かす感動を呼び起こすためにデザインを通して広いジャンルでインスピレーションを働かせる。
カラーは色彩豊かなファンタジックカラー。華やかな暖色系のピンクから赤の懐かしさのるあるカラーバリエーション。






コズミック×ヒューマン (Cosmic × Human)
美しい幻想と現実が複雑に絡み合う宇宙。そのきらめきに心惹かれ生命の尊さを慈しむ。
カラーは未來感覚とノスタルジーを融合させるイメージ。ダークカラー、ブルーにケミカルなイエローがアクセント。








インデックス INDEX
各社の最も推したい素材をハンギングしたコレクションは総じて技術の高さが伺えます。数が絞られているためにその特徴や新しさ、アッピールしたいものを充分にくみ取る事はできないが、ブースへと足を運ぶきっかけを作る効果は期待されます。同じ大きさのスワッチが並ぶことでジャンルや専門性を越えた公平感があるのも面白く感じました。
全体にプリントのアイディアが目立ったこと、合繊を中心とした機能をアッピールした素材が物足りないこと、デニムのバリエーション、ジャージーが少ないこと、刺繍やニードルパンチに久しぶりに新鮮味を感じました。
ダークカラーの効果的な使い方、微光を畝に取り入れた滲んだようなカラーミックスも新しい表現です。



















北川美智子
慶応義塾大学文学部図書館情報学科卒 旭化成、三景サンテキスタイル、レナウン、三陽商会、伊勢丹研究所を経て独立。 原糸メーカー、繊維商社、テキスタイルやニットのファクトリーと素材開発、アパレルと 商品企画、販売戦略を行う。プルミエルビジョンなどの大型展示会で素材やアパレル 商品買い付けの経験の後、30年にわたりPV情報をまとめ発信。 1995年から2011年まで多摩美術大学にて非常勤講師として「テキスタイルデザインマ ネージメント」に携わる。若者に何を伝えたいかを考える、若者が何をどのように感じて いるかを知る機会に恵まれたことは大きい。 現在は世界のファッショントレンド情報を把握し、目の前にある消費者と店頭との間に 何があるかを探り、目で見て頭で考え、手で触れて心で感じ先を読みたいと考えている。
日本が誇る生地産地の機屋、ニッターなどのテキスタイルメーカーから生地を仕入れられます。
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