テキスタイリング(TEXTILING)の勧め 「MetotE・目と手」第26回の連載記事をお届けします。
「MetotE・目と手」とは。詳しくはご挨拶をご覧ください。

今シーズンも、黒が重要な役割を持っていることに驚かされます。「PV展などでは特別黒を意識しているトレンドは見当たらなかったのに…」と思うほどです。
黒だけが持つ特別な力
春から初夏、そして夏のウィンドウはプリントをはじめ無地ものでもフーシャピンク、オレンジ、赤、アシドグリーン、森の緑、黄色といった個性的なきれいな色が新鮮で気分を明るくしてくれるような存在です。
そんな中で黒に遭うと(少し大げさですが)ハッと考えさせられるような、引き締まる気がします。何気なく使われている黒から計算されつくしたようにも見えるゴウジャスな黒、透けたり光ったり自在に使われる黒ですが不安定な社会状況の中やはり黒は大きな力を持っているような気がします。












スポーツ,カジュアル,エレガンスといった様々な黒
レースや透けて肌の見える効果はエレガンスを際立たせ高級感を増します。
光沢は華やかさを演出し、マットな黒は全体を引き締める役割を果たすという、いわばシーズンレスの色になりました。スポーツ、カジュアル、エレガンスと店頭で見た黒をご紹介します。


















北川美智子
慶応義塾大学文学部図書館情報学科卒 旭化成、三景サンテキスタイル、レナウン、三陽商会、伊勢丹研究所を経て独立。 原糸メーカー、繊維商社、テキスタイルやニットのファクトリーと素材開発、アパレルと 商品企画、販売戦略を行う。プルミエルビジョンなどの大型展示会で素材やアパレル 商品買い付けの経験の後、30年にわたりPV情報をまとめ発信。 1995年から2011年まで多摩美術大学にて非常勤講師として「テキスタイルデザインマ ネージメント」に携わる。若者に何を伝えたいかを考える、若者が何をどのように感じて いるかを知る機会に恵まれたことは大きい。 現在は世界のファッショントレンド情報を把握し、目の前にある消費者と店頭との間に 何があるかを探り、目で見て頭で考え、手で触れて心で感じ先を読みたいと考えている。
日本が誇る生地産地の機屋、ニッターなどのテキスタイルメーカーから生地を仕入れられます。
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